Lil WayneがJay ZのRoc Nationに移籍か?今年のRoc Nationの動向を分析/考察。
数ヶ月前
Odd Future主催のCamp Flog GnawにてLil Wayneはこのような発言をした。「俺はロッカフェラミリオネアだ」。現在はロッカフェラ・レコードは存在していなく、Roc Nationとなったものの、そこにいた人々はLil WayneがRoc Nationに移籍することを信じた。それは彼が所属していたCash Money Recordsとの金銭/権利トラブルが既に世に少しづつ露わになっていたからだ。
Cash MoneyのBirdmanとLil Wayneの関係については少しこちらの記事で以前紹介した。Birdmanが率いるCash MoneyはLil WayneのYoung Moneyのいわゆる親会社であり、実質Birdmanが権利を持っていると言っても過言ではない。彼とのトラブルが原因でLil WayneのTha Carter Vは長い間リリースされていない。そんなLil Wayneが再度ライブMCでJay ZのRoc Nationの一員となったと再度発言したのだ。
言っちゃっていいかな。ROCだ。俺は彼らの一員になったんだ。
と言いながら、手でダイヤモンドの形をつくり掲げた。Roc Nationからはまだ正式に発表はないが、ここまでオープンに再度発表したということは本当に移籍をしたのだろうか?Birdmanとの契約から容易に抜け出すことはできないと感じるが、Jay Zが何かしら働きかけたのかもしれない。まだ確定ではないのでなんとも言えないが、もしかしたら彼は単にJay Zの注目を集めるために発言している可能性もある。
法則性?
ここで気になるのが、Roc Nationの今年に入ってからの動向である。今年の1月にはFat JoeがRoc Nationの一員となり、彼とRemy MaのPlata O PlomoもRoc Nationからリリースされた(枚数は振るわなかったらしいが)。
さらには同じく2017年にThe DiplomatsのJim JonesもJay Zとの仲違いを解消し、Roc Nationの仲間入りをしている。お互いにディストラックを公開しつつ、さらにJim JonesはJay Zの仲間であるJayvonとも喧嘩沙汰になっていた関係である。そう考えると一つ法則性が見えてくる。Jay Zと長い間気まずい関係であったベテランたちがRoc Nationの一員になっているのだ。
Lil WayneもJay Zと仲違いしていた時期がある。ことの発端はBirdmanのこの発言である。「Jay Zが1番凄いラッパーだとは思わないな。どう考えてもウェインだろ。一番金儲けてるのはうちらだし。」こちらに対してJay ZはH.A.M.という楽曲で「お前らは500億も持ってないだろ。お前らの資産はベイビーマネーだ。」と反撃しており、その後Lil WayneもBirdmanを守るためにJay Zに対してディストラックを公開している。
その後Lil WayneはBirdmanと繰り返し裁判を行い、現在に至るのである。このようにして考えると今年に入ってRoc Nationが契約し「救った」アーティストはJay Zとビーフしていた人たちなのだ。過去にビーフしていてかつ、現在は活動の場を上手く見出せていなかったベテランである。Jay Zと仲が悪かったBig Punの息子もRoc Nationに所属するかもしれないという噂もあり、これにも見事当てはまる。そう考えるとLil WayneがRoc Nationに移籍するのもありえない話ではない。
ビーフをしていたことなど関係なしに、彼らにチャンスを与え、さらには自分も金を儲ける…とてもJay Zらしいと感じる。
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