伝説のMCラキムがサウスのヒップホップやリリカルじゃないラッパーについて語る。

 

ラップの神

として今だにMCとして根強い人気を誇っているRakim(ラキム)。80年代後半にEric B. & Rakimとして世に出てから彼を超えるMCはいないとも言われている。年々新しい形が出てくるヒップホップ業界では常に厳しい議論が行われているが、現在のヒップホップは「リリカルではない」などと言う「リアルヒップホップ」ファンもいる。

そんな変化するヒップホップの現状について伝説のMCラキムが語っているので、紹介したい。

 

ヒップホップとは毎日新しいスタイルが出てくるんだ。だから「自分に嘘を付いていない限り」自由にやらせるのが一番だよ。

いつもこの議論になると言うことがあるんだ。NYのヒップホップができたての頃を思い出して見ると「I said a hip hop the hippie the hippie, To the hip hip hop and you don’t stop, The rock it to the bang bang boogie, Say up jump the boogie to the rhythm of the boogie(Sugarhill Gang – Rapper’s Delightのサビ)」みたいなリリックだったんだよ。そこから楽しんで、試行錯誤をして、先人たちは自分たちの強みを理解していったんだ。そう考えるとサウスの「リリカルじゃない」と言われているラッパーたちにも自由にロックさせてあげる必要があるんだ。

NYヒップホップもその後、コンシャスラップの居場所、パーティーラップの居場所など、色々な種類のヒップホップの居場所ができてきたんだ。だから流行のスタイルに流されるのではなく、自分のスタイルを持っていれば、どんな形でも良いと思うんだ。

 

ヒップホップの歴史を体感しており、文化の成長に貢献してきたラキムだからこそ言える言葉だと感じる。ヒップホップとは一つのボックスに入った形式のことではなく、常に前進してきた変化のある文化なのだ。ラキムはそれを教えてくれている。

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