「Dr. Dreは俺の声から漏れる“痛み”を気に入ったんだ」Anderson .Paakの人生の“痛み”とは?

 

2016年のMVP

は確実にAnderson .Paak(アンダーソン・パーク)ということは以前から何度も弊メディアで述べている。彼はこの成功を収めるまで、さまざまな苦労をしたと「Anderson .Paakの軌跡」で書いたが、CBS Newsのインタビューにてさらに詳しく語っているので紹介したい。

Dr. DreはAnderson .Paakのことを「声から感じ取れる“痛み”が他のアーティストと違い、そこが気に入った」「彼の人生のストーリーを感じ取ることができる声だ」と評価しており、下記の動画にてグラミー2部門にノミネートされた彼のライフストーリーを覗くことができる。“痛み”がどのようなものだったのかを見ることができる。

 

彼の父親は一度は家庭的な父親であったが、ドラッグとアルコールに手を出しはじめてから変わってしまったと語っている。その後彼の父親は.Paakと週に数回しか顔を合わせなくなっただけではなく、母親にも暴力を振るうようになったのである。最後に父を見たときは、母親の上に馬乗りになりながら虐待している姿だったと話している。

さらに母親が他の男性と再婚したと思ったら脱税で捕まってしまったのである。そんな彼にとっての避難場所となったのが音楽と教会である。彼はドラムを練習し、毎週日曜日に教会にてゴスペルを演奏するようになった。

その後の人生は「Anderson .Paakの軌跡」で書いている通りである。彼は妻子とともにホームレス経験や上記のような経験を乗り越えるなかで、「音楽にコミット」することへの心意気、強い意志を培っていったのであろう。彼の声から感じる「野生感」と「ハングリー精神」は彼の人生のストーリーを表す、音楽という名の武器なのだ。Tory LanezやAnderson .Paakのようなのし上がってきたアーティストを見ると勇気が湧いてこないだろうか?

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