数字で見る「ドレイク V.S. ネリー」
Drake V.S. Nelly
が米ツイッターにて話題になっていることは先日の記事にて書いた。どちらもヒットを飛ばしまくり、ヒップホップというものに新しい価値を与えたアーティストではあるが、HipHopDXがこの2人に関するデータを公開しているので、和訳して紹介したい。
SNSのフォロワー数
近年では業者に頼んでフォロワーや再生回数を購入し、自分を飾るようなアーティストもいる。しかしパッと見で現在の知名度がわかるのは、やはりフォロワー数だろう。
ツイッターのフォロワー数
ネリー: 4,187,581人
ドレイク: 34,555,164人
インスタグラムのフォロワー数
ネリー: 1,906,982人
ドレイク: 32,556,031人
ツイッターを頻繁に利用するのは若い年齢層が多いので、これに関しては近年の流行であるドレイクの方が有利かもしれない。しかしネリーはピークも過ぎ、ドレイクほど活動しているわけではないため、SNSを頻繁に使用する層で見るとドレイクに采配が挙がるのは当たり前である。
グラミー賞の受賞数
ネリー: 3回
ドレイク: 1回
ちなみに受賞数のみで言えばネリーが上回っているかのようにも見えるが、ノミネート数のみで見ると逆にドレイクは35回ノミネートされており、ネリーは12回である。しかしドレイクは受賞の確率としてはかなりネリーより下回っている。
Youtubeの最大再生回数
Nelly – Dilemma ft. Kelly Rowland: 311.901.171再生
Drake – Hotline Bling: 1,111,044,771再生
ドレイクの同楽曲は、ドナルド・トランプがパロディ動画を公開するほどの社会現象を巻き起こした。
そのようなことから考えると、やはりこの圧倒的な再生回数もうなずける。しかしこれもSNSのフォロワー数と同じで、比べる基準としては間違いだと感じる。ネリーがジレンマをリリースしたのはYouTubeというサービスが存在する遥か前なので、フェアな戦いではない。
アルバムの売り上げ
ネリー: 2100万枚
ドレイク: 1000万枚
全米レコード協会にダイアモンド認定されたネリーのデビューアルバム「Country Grammar」。その功績は今でも忘れることはできないだろう。キャリアの長さと売上の比率としてはお互いトントンといったところだ。
ビルボードのNo.1アルバム/ミックステープ数
ネリー: 3
ドレイク: 6
実はビルボードでのNo. 1アルバム/ミックステープの数はドレイクが勝っている。これも比べるものではないかもしれないが、ドレイクはアルバムだけで限定したら全てのアルバムがNo.1を獲得しているのだ。
時代が違い、技術基盤も違ってくるので、比べるべきポイントがかなり違ってくるとは思うが、議論の参考として見るのは面白いデータである。この議論のおける私の見解も是非読んでほしい。
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