過去にアジア人ラッパーとして初の米国メジャーデビューを果たしたMC JINが新曲を発表

Writer: Kaz Skellington

 

アジア人ラッパー

というフレーズを聞いたとき、誰を思い浮かべるだろうか?2000年代に米国ヒップホップをフォローしていた人にとってはMC Jin(ジン)を思い浮かべるだろう。彼はアジア人ラッパーとしてはじめて米国にてメジャーデビューをしたラッパーと言われている。BETのフリースタイルフライデーという企画にてバトル王者になり、あのRuff RydersからデビューしたMC Jinであるが、彼が完全復活を匂わせているのを知っているだろうか?

一度は米国から離れ、香港にて活動をしていた彼だが、近年は米国にて活動を再開している。彼は2017年に入り、ツイッターにて毎日フリースタイルを公開するというファンサービスを見せている。下記で全部見ることができるので要チェックだ。

 

さらに今年は3枚の無料アルバムをリリースすると発表したこともあり、今まで以上に精力的に活動しているのがわかる。そのなかから2曲公開されているので、是非聞いてみてほしい。

 

彼が最後にアルバムをリリースしたのは、2014年のXIV:LIXとなっている。2000年代に彼がどれほど大きなインパクトを残したのかを知らない方は是非彼のフリースタイルバトルを見てほしい。

俺が中国人だと言いたいんなら、思い出させてやるよ

お前のTimberlandを見てみろ、多分「メイド・イン・チャイナ」って書いてあるだろ?

というパンチラインは今でも忘れられない。私のようにヒップホップが好きな日本人としてアメリカで育った者からすると、彼はエンタメ業界のアジア人の「希望」であった。

彼のアルバムは2月17日にmcjin.comにて無料配信されるので、要チェックだ。


Writer:渡邉航光(Kaz Skellington)
カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼、Steezy, incの代表。FUJI ROCK 2015に出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。

いいね!して、ちょっと「濃い」
ヒップホップ記事をチェック!