DJ Premierが語る「好きなプロデューサーTop5」。誰に影響されたのか?
Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)
DJ Premier(DJプレミア)
90年代のトッププロデューサーと言ったらDJ. Premierだろう。彼のプロデュースするトラックはDopeの代名詞と言っても過言ではない。ハードでファンキーなトラックにてジャズ、ファンク、ソウルをサンプルさせたら彼の右にでる者はいないとも言える。
そんなレジェンド級のプロデューサーが上記の動画にて「好きなプロデューサーTop5(順不同)」を語っているので紹介したいと思う。
James Brown(ジェームス・ブラウン)
➖ 彼がバンド全体をコマンドした感じとかを考えると、ジェームズ・ブラウンは最高のプロデューサーと言えるね。俺が小さい頃はソウルミュージックって呼んでいたけど、彼が「ファンク」を作ったんだ。誰もがファンキーになれるわけではないし、ファンキーになるのは難しいことだ。
今のプロデューサーたちはみんないい曲をつくるけど、俺らレベルでファンキーなビートをつくれるやつはいないよな。
Marley Marl(マーリー・マール)
➖ 彼が俺にとって最強のヒップホッププロデューサーだよ。俺のヒップホップの感覚は全て彼から教わったと言っても過言ではない。彼はヒップホップのジェームス・ブラウンだね。
Mantronix(マントロニクス)
➖ マントロニクスは常に最新の機材を持っていたんだよ。いつも俺らは彼の最新の機材の使い方を勉強していたんだ。彼がいなかったら最新リズムマシーンの使い方はわからなかったね。
Rick Rubin(リック・ルービン)
➖ Def Jamの創設者というだけでも、もう最高のリスペクトに値するね。しかもユダヤ教の白人が、ゲットーで生まれたヒップホップというカルチャーをあそこまで愛して広めているのが凄い。Jay Zの「99 Problems」でもいまだにあのプロデューススキルが健在だったし、ちゃんとブレイクを使用しているのが最高だよ。
Dr. Dre(ドクター・ドレー)
➖ピート・ロックやラージ・プロフェッサーも外せないけど、ドレーは自分がやるべきことを再確認させてくれるからやはりトップ5に入るよ。彼はどんな状況になっても、とにかく曲をプロデュースし続けるんだ。
俺の好きなトラックはやはりN.W.A.の「Fuck The Police」だね。ヴァースに入るまでのイントロも最高だし、あの怒りを表したトラックはなかなか他のプロデューサーにできることではない。彼は本当に周りがやっていないことをやるから驚きだよ。
いかがだろうか。ヒップホップレジェンドであり、90sヒップホップにおいて最も重要なプロデューサーと言っても過言ではないDJ Premierが選ぶ「好きなプロデューサーTop5」はJames Brown、Marley Marl、Mantronix、Dr. Dreである。若い世代ではカニエ・ウェストやBoi 1daを好きなプロデューサーとして挙げていたが、自分のトップ5リストには入らないらしい。彼のようなレジェンドが影響されたプロデューサーを勉強することにより、よりファンキーなヒップホップをつくることができるだろう。
ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington)カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼、Playatunerの代表。FUJI ROCK 2015のルーキーステージに出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。
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