【Funny】Thundercat「Drunk」のアルバムカバー制作秘話が面白い
Thundercat「Drunk」
Playatunerでは既に何度も取り上げている作品であるが、今年リリースされた作品のなかでもトップレベルに気に入っている。楽曲とスムーズさと、思いっきりふざけたリリックのコントラストが素晴らしいブレンドとなっている作品だ。Flying Lotus率いるBrainfeederに所属しているのもあり、やはり彼らの個性的なアートは素晴らしい。
そんな彼の「Drunk」であるが、インパクトがあるのは楽曲/リリックだけではなく、アルバムカバーも一度見たら忘れられない作品となっている。アルバムカバーをディレクションし、撮影したEddie AlcazarがCreative Reviewにて語った制作秘話が面白いので紹介したい。
元々はFlying Lotus家のバスタブで撮影する予定だったんだ。風呂に泡を入れて、ちゃんとムーディーになるようにライティングもしたんだ。でもいざ撮影するぞという時、重大なことに気がついた…
Thundercatがそのバスタブに入りきらなかったんだ。
なんと元々はFlying Lotusの家にあるバスタブで撮影を試みたのである。しかし体が大きいThundercatはバスタブにフィットしなかったのである。「撮影をする前に実際に入るかどうかを試さなかったんかい!」とツッコみたくなったが、そういうところも最高に面白いThundercatと面々である。さらにEddieはこう語る。
Thundercatがバスタブに入らなかったから、外にあるプールに撮影場所を移したんだ。ちょうど夕日が出ていて、魔法のようにとても不思議な感じになったよ。撮影しながらカメラの露出を完璧にする数分の間、Thundercatには息を止めながら静止しててもらう必要があったんだ。だから写真の鼻の近くにある泡は彼の実際の「奮闘」を表している。
なんとアルバムカバーの写真で、Thundercatはつらそうな顔をしているのだが、実際に長い間息を止めて「ストラグル」していたのだ。鼻の近くにある小さな「泡」はThundercatの息漏れだったのだ。このようなリアルなストラグルが写真からも伝わってくる。Anderson .PaakがFlying Lotusのプールについて話しているインタビューがあるのだが、どうやら同じプールで撮影が行われたようだ。
一旦プランが失敗しても、努力とクリエイティビティでさらに最高なものをつくるBrainfeeder面々とThundercat、アーティストであれば見習うべきだろう。
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