マイケル・ジャクソンSmooth Criminalの「アニー」を自分のことだと信じている女性

 

キング・オブ・ポップ

だけではなく、音楽のキングと言っても過言ではないマイケル・ジャクソン。音楽業界で彼以上のレジェンドはいないであろう。楽曲からダンスまで全てがエンターテイナーとしてパーフェクトであったと感じる。彼が後世のブラックミュージック界にもたらした影響は計り知れない。

そんな彼の代表曲のうちの一つ「Smooth Criminal(スムーズ・クリミナル)」は絶大なる人気を誇る楽曲である。この曲の特徴といえば歌詞にて「Annie are you OK?(アニー、大丈夫か?)」と連呼するパートであろう。マイケル・ジャクソンファンであれば誰もが「アニーって誰?」と思った経験があるのではないだろうか?そんな「アニー」が自分のことだと主張する女性が突如出てきたことを知っているだろうか?

彼女の名はアニー(当然であるが)。彼女は自分が「Smooth Criminal」のアニーだと信じてやまないと語る。

 

私は楽曲がリリースされた当時、付き合っていた人に虐待されていたわ。虐待されて歌詞に出てくるように「Struck Down(打倒)」されたの。その時に窓の外を見たらリムジンが停まっていたの。あの歌詞が自分と重なりすぎて、マイケル・ジャクソンがそのリムジンに乗っていたのではないかと考えているわ。

 

これを聞いた瞬間となったが、どうやらこの女性とマイケル・ジャクソンは面識がないらしい。しかし彼女はクインシー・ジョーンズとレーベルにも複数回電話で問い合わせており、自分について書かれた曲だからその権利を要求したとのこと。このアニーの娘は母親の言っていることを信じていない。彼女は実際にマイケル・ジャクソンが心配しているアニーではないことはほぼ確実と言っても過言ではないだろう。

それではアニーは誰のことなのか?当時マイケル・ジャクソンのサウンドエンジニアをやっていた人はこう語る。

 

Badのレコーディングしているときに何故かスタジオに緑のケースがあったんだ。その緑のケースには何が入っているのかを聞いたら、彼は「あれがアニーだよ」と答えた。そのなかには心肺蘇生法の演習をやるときに使われるマネキンが入っていたんだ。心肺蘇生法をやるときは人の名前を呼ばないといけないんだけど、演習では例として「Annie」という名前を使用して「Annie are you OK?」と呼びかけることを学ぶんだ。そこから「何者かに襲われたアニー」というコンセプトができたらしい。

 

どうやら「アニー」というコンセプトは心肺蘇生法の演習から構想されたらしい。しかしこの女性はそれでも自分との共通点からマイケルが自分を題材にしたと信じてやまない。彼女は自分が「スムーズ・クリミナル」の権利を持つはずだから、ということを理由にし、現在は働くことを拒んでおり、14歳の娘とともにホームレス生活を送っている。彼女の経験と「スムーズ・クリミナル」の歌詞が一致したのは、ほぼ確実に偶然だろうが、どちらにせよ目の前の世界を見て自分と娘にとっていい方向にむかえるように前進してほしいと感じる。

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