西海岸レジェンドDJ Quikのデビューアルバム「Quik is the Name」

 

西海岸のヒップホップを作ったパイオニア

というフレーズを聞いたとき誰の名前を思い浮かべるだろうか?Ice-TやDr. DreやIce Cubeだろうか?そのリストに確実に入るべきアーティストはDJ Quik(DJクイック)だろう。90年代の西海岸ヒップホップの発展において大きな役割を果たした彼のデビューアルバム「Quik is the Name」が1991年の1月15日に発売されたのだ。

彼はこの作品をリリースしたとき、21歳であった。Dr. Dreの「The Chronic」が発売される前のコンプトンサウンドとは違い、レイドバックでファンキーなサウンドが目立つ作品となっている。G-Funkのサウンドがドレーによって確立される前に、既にDJ Quikが重くレイドバックなファンキーサウンドの道を作っていたのだ。

 

この作品は全曲DJ Quikによってプロデュースされており、彼のプロデュースセンスが一聴して伝わる内容となっている。デビューアルバムとなったこのアルバムはビルボードにて初登場29位を獲得しており、1995年には100万枚の売上を記録している。今でもこの作品がDJ Quikのキャリアで最も成功したレコードとなっている。

最近ではコンプトン出身のラッパー「Problem」とEPを制作したり、今もプロデューサーとして第一線にて活動している。

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