Jay Zとの長年の仲違いを解消しRoc Nationと契約したFat Joe。彼とJay Zとのビーフとは?
NYを代表するラッパー
というフレーズを聞いたとき誰を思い浮かべるだろうか?Jay Z、Nas、Rakimなどは大体の人のリストに入るであろう。その他でNYに大きく貢献したラッパーとして思い浮かぶのがFat Joe(ファット・ジョー)である。彼は1993年にNYのヒップホップシーンに登場し、ラテン系ラッパーの先駆けとして数々の大ヒット曲を飛ばしてきた。
そんなFat Joeは去年Remy Maとグラミーノミネート曲「All the Way Up」をリリースしたのだが、なんとJay Zとの長年の仲違いを解消し、ジェイのRoc Nationと契約したとのニュースが入ってきた。Roc Nationのプレスリリースには、Fat JoeとRemy Maの新アルバム「Plata O Plomo」は今年の2月にRoc Nationからリリースされると書いてあったのだ。
Fat Joe V.S. Jay Z
ヒップホップのビーフについて語られるとき、Jay Zの名前は基本的にNasとのビーフで語られるであろう。しかしFat Joeと仲違いがあったのはご存知だろうか?ビーフというまで激化はしていないかもしれないが、Fat Joeのクルー「Terror Squad(テラー・スクワッド)」とJay Zの間には常に良くない空気が流れていた。
これはソースが曖昧な話しであるが、元々は1998年〜1999年頃コンサートプロモーターのミスがきっかけでJay ZとBig Punが仲違いをしたとの噂がある。(Jay ZのギャラのせいでBig PunとFat Joeにギャラが払えないという問題が起き、2人はJay Zと険悪な関係になったという記事をどこかで読んだ覚えがあるのだが、ソースを見つけることができないのでここでは「噂」レベルとして扱う)さらにクラブにていざこざが起こり、Jay Zの下についていたMemphis Bleekの頭をBig Punがビンで殴ったという話しもある。さらにここで入ってくるのはNasの存在だ。
Fat JoeはNasと元々仲が良く、NasがJay ZとビーフをしはじめたときにはFat Joeは当然Nas側についたのである。
Fat Joeは「Nasが俺抜きでJay Zと仲直りしたとき、仲間はずれにされたと感じた」と語っている。Big Punが亡くなってからは、ビーフと言えるほどでの確執ではないかも知れないが、ロッカフェラ・レコードとテラー・スクワッドはとても微妙な関係になっていたとのこと。Fat Joeは「常にJay Zはリスペクトをしていたけど、もう羨ましいという感情とかはないし、彼と仕事をするのが楽しみだよ」とかなり前向きにとらえている。
この2人はもう大人。過去のことは水に流し、「ビジネス」として、さらにNYとヒップホップのために手を組んだのだ。手を組んだ彼らが業界にどのような影響をもたらすのかがとても楽しみだ。ヒップホップレジェンドたちが手を組み、カルチャーのために動き出す姿はいつ見ても良いものだ。
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