マスターP「ラッパーは豪邸から出てもっと地域に還元しろ」。大量の自転車を寄付した彼の想いとは?
Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)
地域に還元
弊メディアでは地域に還元してきたアーティストをいくつかとりあげてきた。最近では親が収監されている子供たちのためにサンタ役になったT.I.や、子供たちのフットボールリーグをやっているスヌープ・ドッグなどが話題となった。今回はMaster P(マスターP)のクリスマスに注目してみよう。
Master Pは今年のクリスマス、子供たちのために大量の自転車を自ら運び、無料で配布したようだ。さらに動画では、貧困地域に還元しないアーティストに物申している。
今すぐ豪邸から出て、自分がお世話になった地域に還元しろ。自分のルーツを忘れてしまっては駄目だぞ。
子供たちのことを常に考えよう。自分がお世話になった地域のことを忘れてるやつは、どういう神経で毎晩豪邸で寝てるのかが知りたいよ。
これは「愛」の問題であって「金」の問題じゃないんだ。子供たちは俺らの未来だからな。
どれだけ自分が成功しても、地域への「愛」を忘れないことを教えてくれるアーティストたちは、やはり長いこと第一線で活躍をしている。そのような「愛」の還元が自分のサポーターとなり、サイクルができているのだろう。スヌープ・ドッグが「自分がここまできたのは、この人たちが俺にいろいろなものをくれたからなんだ」と語っているのと共通点を感じる。特にこのようなラッパーたちは貧困地域出身のアーティストが多く、自分が幼い頃はいろいろ不便な思いをしたのだろう。そのような幸せの連鎖が続くことを願うばかりだ。
ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington)カリフォルニア州オレンジカウンティー育ちのラッパー兼、Steezy, incの代表。英語でラップをする。FUJI ROCK 2015のルーキーステージに出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。
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