カニエ・ウェストがセックステープを取り戻すために大金を払ったのは本当の話しだった?
Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)
私はアーティストとしてカニエ・ウェストをリスペクトしている
いちヒップホップファンとして彼の行動は気になるし、最近のカニエ・ウェストの不安定な状況を見ると心配にはなる。そんな彼の精神的苦痛の原因となった大きな出来事があると言われている。カニエ・ウェストの最新アルバム「The Life Of Pablo」に収録されている“Real Friends”という曲のリリックを見ると、とある内容が書かれている。
“Real Friends”にあるその内容がこちらのリリックである。
“I had a cousin that stole my laptop that I was fuckin’ bitches on / Paid that n*gga 250 thousand just to get it from him.”
俺がファックしてる映像が入ったラップトップを盗んだ従兄弟がいる。それを取り戻すためだけに俺は250,000$(3000万円近く)を支払った。
当初この曲を聞いたときは、曲のテーマとなる「果たして本当に友達と呼べるやつはいるのか?」という内容に合わせ、比喩的な表現をしているのだと思ったが、どうやらこの話は本当らしい。
ラップトップを盗んだ従兄弟とはまた別の従兄弟がDailyMailにて真相を語った。
ラップトップを盗んだと言われている従兄弟は、2012年にそれをプレゼントとしてもらったって言ってるんだ。そしてそのラップトップ内にカニエのセックステープを見つけた瞬間に、彼の親戚たちがそれで悪巧みをしようと算段しはじめた。
そのカニエの従兄弟と他の親戚は協力をし、複数のアダルトサイトに売りつけると発表したんだ。
カニエはそれを防ぐために、自身で250k(3000万円ほど)で、それを買い取った。嘘発見器までも導入し、それが絶対に外に流出しないようにしたんだ。
カニエ・ウェストの従兄弟はこう語る。2012以前の映像ということで、どうやら相手はキム・カーダシアンじゃないとのこと。さらにこのできごとが彼の精神を酷く痛めつけたと話している。
彼は自分の親戚が欲にまみれて敵に回ったせいで、3000万円ものお金をとられているんだ。それは家族の誰も信じられなくもなるさ。そこからカニエは家族や親戚と距離を置くようになり、孤立をしたんだ。さらに2007年に信頼していた母を失ってから、彼は頼る人がいなくなってしまったんだ。
カーダシアンのほうとの家族とも生活スタイルが合わなく、ストレスになっていたのだろう。
そう、カニエの最近の精神的苦痛からのブレイクダウンにはこのような要因もあったのだ。家族や親戚に裏切られ、大金を失ったあげく、信頼できる人がいなくなってしまったのだ。唯一信頼できていた母親も亡くなり、さらにはキム・カーダシアンが強盗にあった事件もあり、ずっと一人で問題を抱えてきたのがたまりにたまってしまったのであろう。人生のなかでもかなり大変な時期を迎えているカニエ・ウェストだが、乗り越えて復帰してほしいものだ。
ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington)カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼、Playatuner代表。FUJI ROCK 2015に出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。
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