Anderson .Paak「Malibuはマックミニと凹んだマイクで録った」
Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)
長年の活動のなかで、今年に入ってやっと注目されはじめたAnderson .Paak(アンダーソン・パーク)
一時期はホームレスになりながらも、家族を守るために全力で音楽を続けてきたAnderson .Paakにとって今年は特別な年になった。2014にBreezy Love Joyから改名し、リリースしたアルバム「Venice」は名作にも関わらず注目されなかった。2015年にはDr. Dreの「Compton」に6曲もフィーチャーされたのもあり、2016年にリリースされた「Malibu」は「ベストニューアルバム」と「ベストアーバン」にてグラミーノミネートされた。
そんなAnderson .Paakだが、グラミー賞ノミネートに喜びを示しながらツイッターで衝撃の内容を投稿したのである。
We did #Malibu on a Mac mini with an old dented mic off struggle tree and frontu leaf. We knew things would get better but damn!
— Andy $ide$tick (@AndersonPaak) 2016年12月6日
MalibuのアルバムはMac Miniと古い凹んだマイクで録ったんだ。物事がいい方向に進むと信じていたが、これは信じられない!
なんとボーカルのレックは、今ではミュージシャン誰もが持っているであろうマックと古いマイクで行われたらしい。もちろんトラックは9th Wonder、Kaytranada、Hi-Tekなどが参加しているので彼らのトラックメイキングの環境は整っているであろう。しかしAnderson .Paakのボーカルに関しては宅録のような環境だったらしい。
もしこの情報が先に出回っていたら、「またサウンドクラウドによくアップされているレベルのものだろ」と思って聞かなかったかも知れないと考えると、本来重要なのは道具ではないということを思い知らされる。もちろん環境や機材も大切であるが、アーティスト自身の実力次第でいくらでもいい作品になるということをAnderson .Paakは示してくれた。
いいね!して、ちょっと「濃い」
ヒップホップ記事をチェック!