コモンのラップがより上手くなった衝撃の理由とは!?
Writer: Akashi
2016年に「Black America Again」をリリースしたラッパーのCommon(コモン)。
スティービー・ワンダー、Syd tha Kyd、BJ The Chicago Kid、Bilal、ジョン・レジェンドなどといったブラックミュージック界を賑わす面々が参加したことでもこのアルバム話題になった。このアルバムは、タイトルが示す通り黒人社会に渦巻く差別的実情と不安感、そしてそれに抗う黒人の誇りとプライドを押し出した作品となっている。
コモンと言えばJ Dilla(ジェイ・ディラ)やKanye West(カニエ・ウェスト)などの大物プロデューサーとのコラボレーションもよく話題になるが、それにも増して注目されるのは彼の詩である。社会の実態を正確に捉え、批判する視点の鋭さもさることながら、それでいて実に詩的な表現が多く盛り込まれたリリックを愛するヒップホップファンも多数いることだろう。その歌詞の力が認められ、先月ホワイトハウスにて演奏をするなど、今のヒップホップ界を代表する「声」の持ち主だと言える。(演奏メンバーには今をときめくジャズピアニストのRobert GlasperやRobert Glasper Experimentで活躍するベーシストのDerrick Hodgeなどが参加)
しかしそんなコモンの注目ポイントはその詞ばかりではない。彼の年々巧みになるラップスキルにも要注目だ。果たして彼はいかにしてその技術を向上させてきたのか。
その疑問に対する一つの答えを彼はこう述べている。
“KRS-Oneが彼の「My Philosophy」って曲で肉を食べないことについてラップしていてね。彼のようなかっこいいラッパーの言うことだからその内容が引っかかっていたし、それについてもっと知りたいと思ったんだよ。それで肉を食事から除いてみたらすぐに以前は感じていなかったような冴え渡る感覚を得たんだ。ちょっと変に聞こえるかもしれないけど以前よりラップが上手くなったような気がするんだ。”
コモンは現在ではペスクタリアンであるらしく魚介類は口にするようだ。何を口にするかがその人の人生や考えに影響をもたらすことはいうまでもない。ヘルシーかつラップスキルを向上させる食生活から我々も学ぶべきことがあるのかもしれない。
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