Flatbush ZOMBiES のJuice「若い世代はもっと先人のアートをありがたがるべき」

Writer: Kaz Skellington


 

2010年に結成して以来、Pro EraやThe Underachieversと共に「ビーストコースト」ムーブメントの一員として、2010年代のイーストコーストヒップホップを代表してきたFlatbush ZOMBiES。90年代のイーストコーストの音を受け継ぎながらも、モダンなヒップホップのテイストを混ぜることによって人気ヒップホップグループとなった彼らにとっては、昔の音楽は特別なのであろう。

最近ではLil’ YachtyやLil’ Uzi Vertなどのマンブルラッパーたちの、90年代ヒップホップをディスリスペクトするような発言が目立つ中、Flatbush ZOMBiESのJuiceが彼らに向けたメッセージとも思われるツイートを立て続けに投稿していたので紹介しようと思う。

なんで若い世代は自分より先に出たものに無関心なのかが俺にはわからない。

ここ数年で全体的にアートと文化をリスペクトする人たちが減って、身勝手な人たちが増えたと思う。

自分自身の価値が、アートが今まで残してきた功績より大きいと勘違いしちゃう人がいる。

例えば人々は自分の本質じゃなくて(ソーシャルなどで)15秒だけ良く見せようとしてるんだ。15秒の承認欲求で得れる嘘の幸せじゃなくて、自分と自分を囲っている「今」を実感して幸せになろう。この世界を作った今までのアートと、自分が吸っている空気に感謝しよう。

 

と語っている。Juiceがこれを書いたとき、恐らくハイな状態だったのだろうが、言いたいことはわかる。後に「老害みたいに聞こえるだろうけど」とことわりを入れた上でソーシャルがもたらす短時間で承認されるナルシズムについてツイートが続いた。

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