LAの韓国人ラッパーDumbfoundeadの新ミックステープ「We Might Die」が無料でDL公開
LAを拠点に活動する韓国人ラッパー
Dumbfoundead(ダムファウンデッド)の新作ミックステープ「We Might Die」が公開された。前作「Old Boy Jon」とは違い、トラップや2016年の流行りを存分に取り入れた作品となっている。下記プレイヤーの右上のボタンにて無料でダウンロードできるのでDLをオススメする。
今回の注目は、明らかに近年のコリアンラッパーの台頭を意識した作品となっているところであろう。Keith Ape(キース・エイプ)の「It G Ma」のリミックスに参加をしたのがきっかけだったのかも知れないが、今年は韓国のトラップシーンのアーティスト絡んでいたようだ。今までは割りと正統派なヒップホップをやっていたDumbfoundeadであるが、このコリアンラッパーハイプ路線でも、明らかにリリシズムでレベルが頭ひとつ抜けていることが伝わってくる。
特に今年のアカデミー賞直後に公開された「Safe」のリリックでは、米映画界のアジア人の少なさを皮肉が効いたなリリックとビデオでぶったぎっている。
米エンタメ業界のアジア人の立場をぶったぎった「Safe – Dumbfoundead」を解説
また、米動物園にてゴリラが銃殺された事件を受けて作った「Harambe」からも時事問題を積極的に取り入れているのがわかる。Harambe(ハランベ)はそのときに銃殺されたゴリラの名前である。事件自体は子供が動物園のゴリラの檻に落ちてしまい、ハランベが近づいたため、麻酔で鎮静ではなく銃殺されてしまったという内容である。その事件と絡め、「この世は動物園のようだ」とラップで語っている。
今まで彼がつるんでいた界隈とはまた違う界隈のアーティストとコラボをしているということも注目であろう。今までは、Wax、Anderson .PaakなどLAのインディーズヒップホップアーティストをフィーチャリングが多かった(Anderson .Paakはその後爆発的に人気になったが)。しかし今回は日本のKOHHや西海岸G-FunkレジェンドのToo Shortなどもフィーチャリングをしている。近年のヒップホップの流行りをあまり快く思っていない人でも楽しめる中々聴き応えのある作品となっている。
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