【RIP】ネイト・ドッグが亡くなり6年。ヒップホップの客演王が参加した曲10選

Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)

 

ヒップホップの客演王

西海岸の伝説のヒップホップシンガー、「Nate Dogg(ネイト・ドッグ)」は6年前の3月15日に亡くなった。2008年に脳卒中になり、惜しくも2011年に亡くなってしまったネイト・ドッグであるが、彼が客演で参加しチャートインした曲は60を超えており、ヒップホップファンであれば誰もが彼の声を耳にしたことがあろうだろう。

ネイト・ドッグは21歳の時にスヌープ・ドッグとウォーレンGと213というグループを組んだことによりキャリアが始まり、その後はドクター・ドレーの「The Chronic」やスヌープの「Doggystyle」にフィーチャリングされ、一躍西海岸シンガーとして有名になった。その後は西海岸に留まらず、全世界でヒップホップシンガーとして客演王の名を欲しいがままにしてきたネイト・ドッグ。彼が参加した曲を10曲選んでみた。

 

10. Warren G – Regulate ft. Nate Dogg


やはりネイト・ドッグといえばウォーレンGとのコラボだろう。デビュー前から仲良しだったこの2人は相棒同士ともいえ、ウォーレンGのスリックなラップとネイト・ドッグの声がとてもマッチしている。ウォーレンGがロングビーチをドライブしているとゴロツキたちに強盗される。それをネイト・ドッグが見つけ強盗を倒す、というなんとも言えないLAロングビーチストーリーとなっている。

 

9. Eminem – Till I Collapse


シングルにはなっていないものの、エミネムファンの間では超人気曲となっている。「倒れるまで」という意味のエミネムのこの曲、ネイト・ドッグが歌うサビはとても印象的だ。「骨が崩れるまで進み続ける」という彼の言葉に気合が入ったリスナーも大勢いるだろう。

 

8. 213 – Groupie Love


213はネイト・ドッグとウォーレンGとスヌープ・ドッグがデビュー前に組んでいたグループである。当時は曲をリリースしたりはしなかったが、2004年にこの曲をリリースした。西海岸ヒップホップの代名詞ともいえるようなシンセベースが印象的である。

 

7. Mos Def Ft. Pharaoahe Monch & Nate Dogg


言わずもがなのクラシックである。モス・デフとファロア・モンチという最強ラッパーの合間に入れるネイト・ドッグの歌がキャッチーさだけではなくThug感を醸し出している。

 

6. Ludacris – Area Codes ft. Nate Dogg


アトランタ出身のラッパー、リュダクリスの曲にフィーチャリングされているネイト・ドッグ。元々はラッシュアワー2のサウンドトラックに入った曲である。

 

5. Westside Connection – Gangsta Nation ft. Nate Dogg


アイスキューブが率いるウェストのギャンスタラップの集団「Westside Connection」。この曲のイントロはネイト・ドッグ史上トップ5に入るキャッチーさと言っても過言ではないだろう。少しコミカルに描かれているThugライフMVは必見。

 

4. 2Pac – All About U ft. Nate Dogg, Snoop Dogg, Outlaws


2Pac生前最後のアルバム「All Eyez One Me」の2曲目に収録されているこの曲。6で紹介したリュダクリスの曲は明らかにこれに対するリスペクトでもあるだろう。2Pacの伝記映画「All Eyez On Me」も非常に楽しみである。

 

3. Snoop Dogg – Ain’t No Fun ft. Nate Dogg, Warren G, Kurupt


ネイト・ドッグ、ウォーレンG、クラプトが参加している初期の曲として有名なのはこれであろう。TuxedoのNo.1はこの曲の歌詞をギャングスター風ではなく、きちんとしたラブソングとしてリメイクしたものである。

 

2. 50 Cent – 21 Questions ft. Nate Dogg


50 Centのデビューアルバム「Get Rich or Die Tryin’」のセカンドシングルとして発売されたこの曲。元々アルバムの選曲している時にプロデューサーのドクター・ドレーが「ギャングスターな感じを出しているアルバムの中にこんなラブソングを入れるなんておかしくないか?」と疑問に思ったが50 Centが折れなかったとの逸話。

 

 

Dr. Dre ft. Snoop Dogg, Nate Dogg, Kurupt


Dr. Dreの2ndアルバム「2001」からこの曲。やはりネイト・ドッグのキャリアの中で一番有名な台詞がこの曲の最後にくるあの「Smoke Weed Everyday」という台詞だろう。MVバージョンを載せたかったが、MVではそこがカットされていたのでこちらの動画を使った。この「Smoke Weed Everyday」という台詞は様々なネットミームで使用され歴史に残る台詞であろう。

西海岸のヒップホップ・レジェンドネイト・ドッグ、亡くなってもう6年になるが彼の特徴的な声は忘れられることはないだろう。彼がヒップホップシンガーとして残した功績に感謝しつつ、彼の音楽を聞く日にしたいと思う。

 

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