ケンドリック・ラマー「世界はオバマ大統領に感謝しないといけない」その訳は?
Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)
ヒップホップと政治
ここ数年で双方の意思疎通が少しだけできた気がする。もちろん今年もトランプの当選や警察の暴行もあったが、オバマ大統領のヒップホップへの影響は計り知れないであろう。その中で、オバマ大統領に感謝の気持ちを最も表しているアーティストはKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)と言っても過言ではないだろう。
以前から交友関係があったオバマ大統領とケンドリック。オバマ大統領はケンドリックを個人的にホワイトハウスに呼んだり、Drakeよりケンドリックのほうが好きだと発言をしたりしている。
そのなかでケンドリックはオバマ大統領に感謝の言葉を表している。
ヒップホップだけではなく、世界は彼に感謝をしないといけない。俺たちをホワイトハウスに招待してくれたという事実だけでも感謝しないといけないんだ。多分一生あのような経験はできないだろう。リック・ロスやニッキー・ミナージュやJコールなどを招待し、実際にホワイトハウスにて政治をすることがどのようなことなのかを見せてくれたんだ。これは俺らの先祖がずっと見たかった光景だろうし、多分実現されることがないと思っていた光景だろう。
さらに人格者として、オバマ大統領について「年をとったら彼のようなジェントルマンになりたい」と語った。
俺らは彼をかなり上の立場の人として見るけど、彼は「大統領として」というより「友達として」接してくれるんだ。彼のような立場だと、その立場のせいで上手く人と接することができない人も多いんだ。ただオバマ大統領は俺の母や姪にたいしても「一人の人間として」接してくれたのがとてもインスパイアリングだった。
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そう、オバマ大統領は現代のヒップホップと貧困地域がより良い方向に向かうように願っていた人物である。誰にたいしても平等に接することができ、さまざまな声に耳を傾けることができる人物であったのだ。次の大統領のトランプがどのような影響を及ぼすのかは、実際に経験してみないと正確にはわからない。しかしオバマ大統領を思い出してこいしくなることは確実だろう。
カリフォルニア州オレンジカウンティー育ちのラッパー兼、Steezy, incの代表。英語でラップをする。FUJI ROCK 2015のルーキーステージに出演したumber session tribeのMCとしても活動をしている。
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