YG「Fuck Def Jam」ーその理由とは?

Writer: 渡邉航光(Kaz Skellington)


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Compton出身のブラッズ、YGが怒りを表している

新作ミックステープ「Red Friday」をリリースしたYG。現在は配信、ストリーミング、100$の限定CDでこの作品を手に入れることができる。

 

本当はこの作品について書かないといけないが、ラッパーのレーベルに対しての愚痴が話題をかっさらってしまった。本当は25日にリリースされるはずの作品が1日早く公開されたのである。彼はこれでもか!というぐらいツイッターでDef Jamへのディスをツイートしている。

 

は? Red Fridayが流出?パイルーに誓って俺はデフ・ジャムが大嫌いだわ(Piru: パイルーとはYGが所属しているギャング「Bloods」のメンバーが大多数を占めるLAのストリートギャング)。

何回Fuck Def Jamとツイートするんだ、と思わず突っ込んでしまったが、これは相当根に持っている。しかし流出は本当にレーベルのせいなのか?例えば1日の流出であれば頻繁にある現象だ。例えば25日リリースをするという設定だとする。世界中で配信リリースする場合はもちろん時差というものが存在するので、ニュージーランドのリスナーはアメリカより18時間ほど早く音源を入手することができる。その18時間の間にダウンロードをし、YouTubeにあげてしまえば「流出」したことになるのだ。このような現象は確実に起こるであろうし、防ぐのは難しい。そのためアップルがiTunesを廃止し、世間がストリーミングオンリーに切り替えたら流出というものがそもそもなくなるであろう。

しかしYGとしても、これがデフ・ジャムからリリースする最後の作品になるので言いたい邦題という気分なのであろう。次はインタースコープ・レコードからアルバムをリリースすることが決まっているので、その作品にも注目だ。このRed Fridayに関しては1作目の「My Krazy Life」と前作の「Still Brazy」を足してちょうど割る2をした感じなので、次の作品でどうサウンドを変えてくるのかが肝になってくるであろう。下記の”One Time Comin'”に関しては完全に前作のStill Brazyをそのまま使いました、という感じなので次へ期待といったところだ。

 

 

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